「和菓子トラベル」は、和菓子サロン一祥のコラムコーナーです。畑からのお知らせ、山からの便り、和菓子屋さんの声など、和菓子をさらに美味しく食べるためのお話を紹介します。

はじめに

和菓子のいろいろを、もっと知りたい。素朴な欲求から、「和菓子トラベル」はスタートしました。小豆畑を訪問したり、歴史を学んだり、由来を知った後の和菓子の美味しさは格別です。見て、聞いて、体験し、和菓子にまつわるお話を毎回紹介します。第一回は「黒文字のこと」 。ライターの長友さんの案内で、大阪 河内長野まで行ってまいりました。 食や伝統文化に詳しい長友さん、会う度美味しい話で盛り上がります。 素敵な出会いと興味深い楊枝の歴史に、とても楽しい旅となりました。 和菓子トラベルへようこそ!

黒文字のこと

取材・文 長友麻希子(ながとも まきこ)

第一話

和食とお箸の関係のように、和菓子を味わうときに欠かせないのが菓子楊枝の「黒文字(くろもじ)」です。 フワフワのきんとんに、美しくかたどられた練り切りも、あの黒文字なくしては...

第二話

黒文字は、そもそもクロモジ製の菓子楊枝です。つまり、「つまようじ」と同じ「楊枝」の仲間。だから黒文字のルーツはおのずと楊枝の歴史に重なっていきます。 そこで、大阪府河内長野...

第三話

河内長野市の中心街から車を走らせて10分ほど。のどかな田園風景が広がるエリアにやってきました。ここに、国産黒文字の生産を復活させた菊水産業株式会社さんの工場があります。河内...

コラム第二回

和菓子サロン一祥のあんこレッスンでは、るり農園の大納言小豆を使います。 きっかけは、オーガニック八百屋「スコップ・アンド・ホー」の井崎敦子さんに頂いた、そっけないビニール袋に入った小豆でした。 有機栽培とか、自然農法など無知な私でしたが、その小豆がなんとも美味しいあんこになったのです。「美味しい」はもちろん人それぞれ。しかしこのあんこは日本人の潜在意識をくすぐる、やさしく太陽のような風味でした。 コラム第二回目となる今回は八百屋の敦子さんの案内で、るり農園の堀江光治さんのインタビューになりました。

るり農園のこと

取材・文 井崎敦子(いざき あつこ)

第一話

堀江光治さんは京都北部、園部のるり渓で農業をされています。温泉街を過ぎ、川の流れに沿って進むと、パッと田畑が広がります。光治さんのお宅はその一番奥の高台にあり、お宅の裏に...

第二話

その日はこの原稿のためにいつもに増してお話をゆっくり伺わねばなりません。けれどインタビューが始まっても光治さんはじっと座っていません。こちらの質問に大きな声で答えながら、あ...

第三話

光治さんは数十年の農家人生の中で一度も慣行農法をしたことがないそうです。「昔ながらのやり方を守りたかっただけや」とおっしゃいます。「農薬使わはる人はそれがええと思てやっては...